ようやく前回の大雪から日常が回復しつつ
ありますね。今年はコロナといい雪といい
何かと試練が多い年明けになりました。

とはいえ、立春を過ぎたあたりから何となく
日差しが暖かく感じませんか?1月と
比べると気温の割に雪解けが早いような。

こういったささやかな季節の変わり目を
肌で感じる事はとても大切です。いつもと
同じように過ごしているように見えて
実は少しずつ変化しているという事。

東洋医学の世界では、常に同じでいようと
凝り固まった思考や体でいる事を良しとは
しません。微細な変化を繰り返し、結果
として一定である恒常性が保たれる事が
大切だと説いています。

少しむずかしい話になりましたが、季節で
言えば春夏秋冬を感じ、それに応じた
気持ちや体でいる事が大切という事。

春は万物が芽吹き、雪の中から外の世界へ
伸びてゆく季節。人間も同じように、冬の
縮こまった心や体を伸ばしていくのが
良い養生だと言われています。

ストレッチや軽いウォーキングなど、朝昼
の空気を感じながら日差しを浴び、春の
モードにバージョンアップしていく
いったイメージでしょうか。

(携帯にしてもパソコンにしても、バー
ジョンアップしないとだんだん動かなく
なりますよね。あれと一緒なんだと
思います。)

これが上手くいかないと、春の陽気に体が
ついていかず、様々な症状に悩まされると
言われています。漢方や鍼灸は春夏秋冬で
その薬剤やツボを使いけている
んですね。

しばらくは感染対策が続くと思いますが、
少し外に出て立春を越えた春の日差しと
空気感を感じてみてもいいかもしれま
せん。そういった空気を体に感じさせる
ことで、体の中の春の陽気が起動します

春夏秋冬、本当に色々な養生法があります。
まずは春からのスタートで、1年を通して
健康で
あり続けられますよう、お手伝い
させて頂ければと思います。


*ひなはり灸治療院*