「日々是好日」
6年前くらいに黒木華さんや樹木希林さんが
共演した映画のタイトルです。
どちらも好きな俳優さんで、そう重そうな
映画でもなく、何の気なしに観ましたら
しみじみと印象に残ったのを覚えています。
最近、何となく原作の本も読んでみました。
面倒臭そうなお茶のお作法の中に、こんな
秘密が隠されていたとは。改めて茶道の
奥深さを知った次第です。
本当にやりたいことを見つけられなかった
大学生が、お茶の世界から気付かされる
「ここにいるだけでよい」という
心の安息と自由。
後半にかけての疾走感と静けさ、開け放た
れていく心の扉がなんとも心地よい。
240ページほどの本の薄さと裏腹に、
「日々是好日」の禅語の答えを教えて
いただけた気分になれました。
ここ数年良い睡眠のためにスマホをベッドに
持ち込まないというルールを課しています。
その代わりに本を読み始めたのがきっかけ
でした。しかも、あまり熱中しすぎない本。
スマホは最近広告や画面がゴチャゴチャして
目や脳に疲労が溜まる気がします。
本を読むことで久々に文字と自分だけとの
すっきりした世界に浸れたのが楽しかった。
何かに行き詰まった時、自分の心を改めて
整理したい時。ネットに正解不正解を求めず
本を手に取ってみてもいいかもしれません。
自分の心に響くその言葉が、正解なのだと
思います。また面白かった本などあれば
ご紹介したいと思います。
*ひなはり灸治療院*
気付けば季節は立秋へ。
お盆休みを過ぎれば季節の挨拶も暑中見舞い
から残暑見舞いに切り替わります。
熱風の中にふと秋の気配を感じる瞬間に
ホッとする傍ら、夏の名残惜しさも。
「大暑」から「立秋」にかけて、夏バテが
体に感じるようになります。何となく体の
中に籠った熱が抜けずに、頭が暑い、手足が
火照る、胸が熱くて息苦しいとかとか。
鍼灸の治療の奥深さは、筋肉をほぐすだけで
なく、こういった熱や冷え、湿気による体の
重だるさ、などの解消にも一役買います。
鍼灸、ひいては東洋医学は、その人の体の
バランスを整え、体が治そうとする力を
引き出すもの。そして養生とは、自分自身の
知恵と工夫で、体が治る力を上げること。
鍼灸と養生と、時に漢方や西洋医学の力を
借りる事で、体は思いもよらぬスピードで
治ることがあります。つい最近、私も
思わずほんとに??と口に出してしまった程
あっさり治ってしまった、なんてことも。
夏休み中の疲れのまま季節の変わり目で
体調を崩されぬよう、今から少しずつ
自分の体に見合った養生で、体を整えて
おきましょう。お体の不調が重い時には、
一人で頑張りすぎずご相談くださいませ。
写真は今お気に入りのグレープフルーツの
ゼリーです。(宮の沢のito bakeさん)
絶妙な酸味と苦味とあと味さっぱり感で、
ホッと熱気が冷やされる感じがします。
暑さ寒さも彼岸まで。あと少しの暑さとの
お付き合いですね。
*ひなはり灸治療院*
今日から8月!夏休みで開放感にホッとする
子もいれば、ドッと疲れる保護者の方も。
それでなくても、毎日の湿気と暑さ。
早く冬に・・とは思いませんが、もう少し
カラッとした陽気になってほしい所です。
毎日何を食卓に出そうか悩むこの時期、
できれば旬のもの、特に夏は夏野菜が
美味しくなる季節。
夏野菜は生で食べられるものも多く、
多くは体にこもった湿や熱を取ってくれます。
逆に、冷え性の方やクーラーが寒くて
ツライという方は、生で食べすぎるのは
避けた方がいいですね。
北海道といえば「とうきび」。
薬膳的にも火を通して食べ、体を冷やし
すぎず、適度にむくみを取りながらも
その甘みでもって五臓六腑を養います。
食欲が落ちた時はつい、冷たく甘いものが
口に美味しくて食べやすい気がしますが、
後々の体のだるさや肩こりなどの体調
不良につながりやすいもの。
子供たちにも連日アイスを出すよりは、
とうきびを茹でて出すのもいいかと
思います。(私は食べやすいように、全部
粒を削ぎ落としてたりします)
あとは食欲がない時は無理に食べようと
しない事。脾や胃が弱い人は、夏こそ
養生が肝心です。
北海道の今年の夏はどれくらい続くので
しょうね。何となく、お盆すぎたら秋!と
構えているところがあるので、もう少し
夏を堪能したいと思っています。
*ひなはり灸治療院*