秋分の日は、太陽が真東から出て真西に
入り、春分の日と同じように昼と夜の長さが
等しくなります。今からいよいよ、太陽の
時間が短くなる季節になりました。

この秋分の日とその前後3日間を合わせた
7日間を「秋のお彼岸」と言います。

お彼岸とは、悟りの世界「彼岸」に渡る
ための修行の期間と言われています。
仏教の種類によって色々ありますが、
先祖供養の日、収穫を祝って報告する日、
などなど、地方によってその言われが
あるのでしょう。

暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がある
ように、この時期になると体感的に
次の季節への移ろいを感じます。
いろんな意味で、切替の時期なのでは
ないかと思いますね。

この「切り替え」はとても大切なこと。
気持ちの切り替えとも言いますが、どこかで
踏ん切り(諦め)をつけて次に進まなければ
ならない時がたくさんあります。

ずっとこのままでいたい、という
気持ちと、容赦なく襲ってくる次の現実との
狭間で苦しみ、病む人が多くいます。
心の切り替えがうまく出来ずにいると
体にも大きな影響を及ぼします。

普段の診療の中でも、単純に体だけ病んで
いる人と、心の問題が体に出ている人が
います。これはやはり、心も治していかな
ければ
いけないなと、常々感じます。

季節の変わり目と共に、気持ちの切り替え、
変化に対応する準備、心の持ちよう、
流れに順応する心と体を意識すること。

日本の季節の移ろいは、さまざまなことを
教えてくれていると思います。

*ひなはり灸治療院*