風邪をひかないために
今年は冬が早いような気がしますね。
最高気温もマイナス続きで、体もすっかり冷え
きってはいませんか?
風邪にしろインフルエンザにしろ、罹りやすく
なるのは体が弱った時です。体が弱る原因としては
「睡眠不足」「疲れ」「冷え」「ストレス」など
様々ですが、この時期はやはり「冷え」でしょうか。
どれだけ手洗いやうがいをしていても、疲れや冷えが
あるとひいてしまうのが風邪。では、この疲れや冷えは
どこから入ってくるのでしょうか。
○外に出る時はしっかり防寒
ダウンコートやマフラー、手袋、帽子など上半身は
しっかり防寒している姿をみかけますが、下半身は
割と軽装な気がします。冷えは特に足から上って
きます。基本的に地面は氷ですからね。しかし、
下半身への防寒はスタイル的になかなか難しいもの。
あまり着込むのを嫌がられますね。
下半身の防寒で一番効果的なのは足の裏にカイロですね。
足裏専用でなくても、普通の小さめのカイロを
靴下の足先側に貼るだけで、通勤通学・外での
活動中の足の冷えはマシだと思います。
下半身の冷えは、不眠や生理痛、不妊、便秘、
下痢、腰痛、膝痛、頻尿などの症状を引き起こし
やすいもの。自分が「寒い」と感じない程度まで
しっかり温めることが大切です。
○寝る時もしっかり暖かく
風邪の発症でよく聞くのが「朝起きたら喉が痛い」
「朝から熱が出ていた」など、夜のうちに体が冷えて
しまって風邪をひいてしまっている事。
だいたいが夜に暖房を止めてしまって、その気温差や
寒さで体が弱り、朝になって症状が出ている状態
でしょうか。確かに暖房をつけっぱなしで寝るのは
懐が痛いかもしれませんが、病院代や体の不調を
考えると、うっすらでも暖房をつけて寝た方が
回復も早いですし、風邪をひきにくくなります。
せめて腕を出しても寒くない温度程度には暖房をつける
事をおすすめします。寒い温度で加湿器をつけても、
結局布団が湿った感じになるだけで温まりはしません。
体を冷やさない・空気を温めるということが大切です。
不妊治療でも冬の妊娠が難しい理由の一つに、
体調が安定しないというのがあります。冷えやすい
のと風邪をひきやすいというこの時期に、しっかり
体調を整えるのも妊娠につながる一歩です。
○しっかり睡眠、体の声
風邪の超初期の症状として「ものすごい眠い」
「ものすごいお腹がすく」があります。どちらも
体を治すために働く機能なのでしょうか。それを
我慢したり体の声に従わないと、だいたい次の日に
体調を崩している事が多い気がします。
東洋医学の昔の本に冬の養生として、あまり動かない
こと。寒い時期に動くと気を消耗して体調悪化を
招く。とあるくらい、基本的にあまり消耗しないよう
に生活する事を説いています。
今現代の人は毎日同じように動くことがいいと考え
がちですが、むしろ体の声を聞き、それを素直に
守ることの方が養生に合っていると思いますね。
動物の世界や植物でも同じ、寒い時はじっとして
体力を蓄えています。人間も体温を逃がさないように
しっかり温め、いつもより多く寝ることが風邪、
しいては色んな病気に耐える免疫力を上げる力に
なると思います。
他にも色々な養生や工夫がありますが、長くなり
そうなので今回はこの辺で。またこういった講座も
開きたいと思っておりますので、ご興味ある方、
ぜひご参加ください。
*ひなはり灸治療院*