不眠に効く漢方はありませんか?
頭痛に効く漢方はありますか?
漢方のご相談を受けていると、よくこう
いう質問をいただきます。

実はこれが一番難しい質問だったりします。
漢方の多くは、症状で出さないからです。
では何でもって決めるのか。それは
原因」に対して用います。

例えば、不眠でよく使う漢方をざっと挙げても
「柴胡加竜骨牡蛎湯」「酸棗仁湯」
「桂枝加竜骨牡蛎湯」「甘麦大棗湯」
「天王補心丹」あたりでしょうか。

人によっては「六味丸」「四物湯」
「真武湯」「人参湯」が効く人もいます。

鍼灸の治療で使うツボも一緒です。
「失眠」「湧泉」「安眠」「内関」が効く人
もいれば、効かない人もいます。

これらは全て、何が原因で不眠になっている
のか
を探り、それらに対して漢方やツボを
使い分けています。

鍼灸や漢方で問診や話が長いのはこのせい。
どういう生活、環境、価値観などを聞く事で
今ある症状が生まれる原因を治療します。
結果としてその症状が消え、次からも
同じ症状で悩まされることが少なくなります。

不眠1つでも「イライラして眠れない」
「不安で眠れない」「冷えて眠れない」
「呼吸が苦しくて眠れない」「首がこって
眠れない」など、これらの原因の数だけ
処方とツボの数
があります。

漢方だけではなく、不眠を引き起こしやすい
生活環境を改善するだけでも、漢方や
お薬に頼らない生活が可能になります。
それが「養生する」という意味です。

一度飲んでみた漢方が合わない時は、
そもそもの原因が違う事があります。
漢方自体が効かないのではなく、効かない
ものを飲んでいる可能性もありますね。

市販で売っている漢方も使い方次第で
とてもよく効きます。自分の体を自分で
整えるのに、漢方や東洋医学の知識は
大いに役立つと考えます。

漢方・鍼灸・養生をもって、長く健康で
いられるようお手伝いできれば思います。

*ひなはり灸治療院*